ニホンカモシカ
偶蹄目ウシ科ヤギ亜科の動物。北海道と中国地方を除いた本州、四国、九州に生息する日本固有の種です。昭和9年(1934)には「史蹟名勝天然記念物保存法」(現在は廃止。内容は文化財保護法に引き継がれています。)により天然記念物の指定を受けました。
昭和30年代まではカモシカはめったに人が入れない山奥のみに生息しており、数は少なく分布域も狭く、「幻の動物」と言われていました。しかし、特別天然記念物となり保護が行き届くようになるとその数は次第に増加していき、現在は人目に触れることも多くなり、人里に降りてきてしまうなどの問題が起きています。