北川民次・北川民次アトリエ
元二科会会長を務めた北川民次は明治27(1894)年静岡県金谷町に生まれ、若くしてアメリカ・キューバ・メキシコに渡る。当時のメキシコの芸術運動の影響を受け、昭和11年に帰国、同18年夫人の出身地瀬戸に疎開する。以後25年間、隣の尾張旭市に引っ越すまでこのアトリエで制作した。画伯の代表的作品が生まれた時期である。 安戸町に残るアトリエは、画家北川民次が15年間のメキシコ滞在から帰国し、妻の実家である瀬戸で腰をすえて創作活動を始めた昭和18年(1943)から昭和45年(1970)ごろまで使われていた建物である。元は大正時代の陶器工場のモロ(作業場)で、周囲に壁をめぐらし、窓が少なく、内部には柱もほとんどみられない。このアトリエから瀬戸を素材としたさまざまな作品が生み出されていった。現在は、「北川民次画伯のアトリエを守る会」により管理・公開が行われている。
アクセス
電車 名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅より徒歩
車
駐車場