定光寺

 応夢山定光寺は、臨済宗妙心寺派に属し、地蔵菩薩を本尊とする。建武3(1336) 年に覚源禅師( 平心処斎) により開山された。里人の協力によって本堂を建立する際に雲水たちが定光仏と言う霊像を掘り出した夢を見たので、山号を応夢山、寺号を定光寺とした。
 本堂は国指定重要文化財である。本堂( 仏殿) は、暦応3(1340) 年に建立され、火災にあったが明応2(1493) 年に再建された。本尊を安置する宮殿は明応9(1500) 年に完成している。本堂の上層部分は、明治13(1880) 年以前には板葺きの切妻造の仮屋根となっていたが、昭和13(1938) 年には本堂全体の解体修理が行われ、上層仮屋根は同様の建築様式の事例や宮殿の構造を基にこけら葺の入母屋造に復元された。本堂は、方三間の主屋の周囲に裳階をとりつけた構造で、下層の斗や桟唐戸、外壁の花頭窓、内部の海老虹梁や大虹梁・大瓶束の特徴は、典型的な禅宗様をなしている。
  定光寺の参道入り口の池には、「直入橋」と呼ばれる石橋が架かり、この橋の前で参拝者が馬を下りたことから「下馬橋」ともいわれていた。尾張藩二代藩主徳川光友が、時の奉行熊谷政実に命じて架設させた石橋で、承応2(1653) 年に完成した。橋は全て花崗岩でできており、その構造は池の両岸の石積みに、長さ6 m以上もある三本の橋桁はしげたを渡し、その橋桁に主な橋部を組み合わせています( 長さ5.85 m幅2.82 m )。江戸時代には、池に蓮を植え、参道に桜並木をつくるなど、橋とよく調和した風景であったため、定光寺における優れた景勝である「応夢山十境」の一つ「一超直入」に挙げられている。市指定文化財。
  定光寺境内地は、秋は岩屋町の岩屋堂とともに紅葉の名所として知られる。近くには定光寺公園があり、中央の正伝池には定光寺から移築された弁天堂(六角堂)が所在し、春は桜の名所として行楽客でにぎわい、また東海自然歩道のコースとして自然散策路としても親しまれている。

アクセス
車 JR中央線 定光寺駅から徒歩20分
車  東名高速道路守山PAのSICを下りて、県道15号線を高蔵寺方面に向かい、定光寺駅を目指し直進。定光寺駅前で信号を右折し、現地へ
駐車場 有(無料)
愛知県瀬戸市定光寺町373
 0561-48-5319