マメナシ

約7万年前からの遺存植物で、日本では絶滅危惧種とされています。東海丘陵要素植物群の一種であり、桜と同様バラ科の落葉高木で低湿地を中心に生息します。本州中部のきわめて狭い地域に分布が限られており、遠く中国の中部に隔離分布しています。
その実が小さいことからマメナシと名付けられました。サクラやリンゴと同様、自家受粉しない植物であるため1本だけでは次世代に遺伝子を残していくことができません。
かつてはその東限が東松山町から進陶町にまで及んでいましたが、都市化が進むにつれ自生地が減少し、現在は6本のマメナシがあるのみです。そのうちの水南小学校にあるマメナシは市の文化財に指定されています。

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