オオサンショウウオ
世界最大の両生類で、最大150㎝になります。長寿であるため、寿命は不明ですが、飼育下で51歳の記録があります。オオサンショウウオは1952年に特別天然記念物に指定され、厚く保護されています。愛知県と岐阜県以西の西日本に生息し、愛知県で繁殖が確認されているのは、瀬戸市の蛇ヶ洞川のみです。夜行性であるため、日中は、ほとんど見ることができません。日本のオオサンショウウオの他にはチュウゴクオオサンショウウオとアメリカオオサンショウウオの2種類しかいません。ヨーロッパには生存していませんが、2300万年前の化石がアルプスの山中で発見されました。オオサンショウウオの骨格は化石の骨格とほとんど変わらないので、生きた化石といわれます。オオサンショウウオは8月から9月に産卵します。1頭の雄が専有している産卵巣穴に雌が入り、さらに複数の雄が加わって生殖行動をおこないます。その後、1頭の雄の「ヌシ」が卵や幼生を守ります。卵は約50日で孵化し、幼生は2月頃に巣穴から川に出ていきます。幼生には外鰓がありますが、5年前後で外鰓が退縮し、肺呼吸に変化します。
□関係サイトリンク
瀬戸市文化課HP(瀬戸オオサンショウウオ通信)