シデコブシ
東海地方にのみ自生するモクレン科の樹木。湧水湿地に自生し、瀬戸市内ではサクラと同じく3月下旬から4月上旬にかけて一斉にうすピンク色の花を咲かせます。絶滅が危惧されており、瀬戸市でも平成3(1991)年から9(1997)年にかけて行われた調査で407か所の自生が確認されたが、平成25年の調査では190か所に激減しています。
シデコブシと同じように東海地方にのみ自生する植物は食虫植物のトウカイコモウセンゴケ、ヘビノボラズ・ハナノキ・ヒトツバタゴ・ミカワシオガマ・シラタマホシクサ・ウンヌケなどが知られており、東海丘陵要素植物群と呼ばれています。当市の天然記念物であるマメナシもそのひとつで、かつては水野南部に純林があったとされますが今では市街地に数本の自生木が生存しているのみです。