下半田川集落

 愛知県瀬戸市の北端に位置し、岐阜県多治見市に接しています。四方を山に囲まれた山間盆地で小さな独立国の趣があるといわれます。それは、明治維新の際に村民が苦労して山林を買収し、現在、それが総有地という自治会の財産になり、住民の結束が強いことに由来します。江戸時代末期から戸数が約100戸で、変化が少ないので、他の地域で失われた昔の文化や伝統が今も継承されています。集落の鎮守である八劔社には樹齢300年以上と思われる大ヒノキの神木があり、故郷のシンボルです。その隣にある観音堂に藤原期作の十一面観音菩薩と阿弥陀如来が安置され、県の文化財に指定されています。また、妻神社には縁結びや子宝と安産を願って、遠方からも多数の参拝者があります。一方、自然環境も恵まれています。大蛇伝説が伝わる蛇ヶ洞川には特別天然記念物オオサンショウウオやカジカガエル、ゲンジボタルなどが生息し、山ではエドヒガンやヤマザクラ、カスミザクラが春に開花します。蛇ヶ洞川左岸の山林が愛知高原国定公園に、ここを除く蛇ヶ洞川エリアが瀬戸市自然環境の保護及び保全に関する特定地区に指定されています。

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