人工巣穴
平成12年(2000)9月11日から12日にかけて襲った東海豪雨によりオオサンショウウオが棲息している蛇ヶ洞川の堤防が崩壊したため「はんざき」と名付けられた透水性のコンクリートブロックによる護岸工事がはじまり、同時に人工巣穴を設置することとなりました。平成14(2002)年3月に工事が完了し、平成16年(2004)10月にはこの巣穴に初めての産卵が確認されました。巣穴の内部はマンホールから観察できるようになっています。 地域住民と行政でオオサンショウウオ棲息環境の保全保護活動を続けているなか、平成16年 (2004)11月11日から12日にかけて大手化学メーカーが製造販売した土壌埋め戻し材の「フェロシルト」が蛇ヶ洞川支流の上流域に野積みされ、そこから赤く濁った水が蛇ヶ洞川に流入して大量の土砂がオオサンショウウオの生息場所と人工巣穴を埋めました。オオサンショウウオにとって最大の危機でした。翌平成17年(2005)7月9日河床や巣穴入り口に堆積した泥や土砂を取り除く作業を町民で行い、オオサンショウウオの危機を救いました。