旧川本桝吉邸(本邸・別邸)

旧川本桝吉本邸(ゲストハウスますきち)
旧川本桝吉別邸(久米邸)

 旧川本桝吉邸は、江戸時代の終わりから明治期にかけて染付磁器の有力な窯屋の一つであった初代・2代川本桝吉の本宅で、主屋は木造2階建の寄棟造り桟瓦葺き建物である。1階は12畳2室、10畳1室、8畳2室からなる6間取りの大きな建物となっており、玄関の梁などに太い木材が用いられている。主屋の南側には板塀で囲まれた庭があり、かつては築山や池が築かれ多くの庭木が植えられていたようである。平成18年から(株)尾張東部放送(ラジオサンキュー)の事務所・スタジオとして一部が活用され、平成29年からは、瀬戸の街歩きエッセイ「ほやほや」の編集室が置かれ、瀬戸への来訪者が気軽に宿泊し交流できる「ゲストハウスますきち」として活用されている。
 現在、内部をカフェ・ギャラリー等として公開している「古民家久米邸」は、近代瀬戸窯業を代表する川本枡吉家の旧別邸で、建築年代は明治41(1908)年ごろ、2代川本枡吉の時代にあたる。2代桝吉は磁器改良に取り組み、川本家を瀬戸有数の窯元に成長させるとともに、瀬戸町長、瀬戸陶磁工商工業組合長などを勤めた。戦後、眼科医久米逸郎氏が、この別邸を購入して眼科医を開業し昭和55年に閉院、古民家久米邸と称して現在に至る。敷地は南に下る急傾斜地にあって、東側に門を構え、主屋は木造2階建、診療所時代に改築されている。

アクセス
旧川本桝吉邸(現ゲストハウスますきち) 
 愛知県瀬戸市仲切町22
電車 名鉄瀬戸線 尾張瀬戸駅から徒歩7分
駐車場 有(6台まで(無料・施設前))
080-5129-3734
旧川本桝吉別邸(久米邸) 
愛知県瀬戸市朝日町49-3
開館時間:10:00~18:00 (カフェ以外は17:00まで)
休館日:水(カフェは火・水休み)
駐車場 無
入館料 無料
0561-84-5396

戻る