瀬戸蔵ミュージアム・御蔵会所跡・省営バス発祥の地

 瀬戸蔵ミュージアムは、瀬戸蔵の2・3階にあり、やきものを中心とした歴史博物館。面積は、瀬戸蔵の2階と3階の二つのフロアを合わせて約1,800㎡で、2階部分には、せとものの大量生産で活気のあった時代の瀬戸をイメージし、まちの象徴である旧尾張瀬戸駅、陶房(モロ)、石炭窯、煙突などを配置している。3階部分は、1000年以上の歴史がある瀬戸焼の変遷を全長30メートル以上の大パノラマ展示で紹介している。
  瀬戸蔵の建つ場所は、江戸時代後期の享和元年(1801)に始まった尾張藩陶磁器専売制度(蔵元制度)により、陶磁器製品を納入・検品・積み出しを行う施設があった場所である。御蔵会所は当初瀬戸村・赤津村・下品野村3カ村に設置されていたが、文政9年(1826)に瀬戸の御蔵会所に統合されました。文政年間の瀬戸村絵図には 荷小屋とその後順次増築された下物小屋・絵薬土蔵・灰釉小屋など10棟以上の建物が描かれている。明治以降は役場や警察署、瀬戸陶器館などが建設され、行政・文化の中心地となっていた現在の「瀬戸蔵」建設の際に発掘調査が行われ、御蔵会所の柵跡の一部が発見されている。
  瀬戸蔵のある蔵所町記念橋では、昭和5年(1930)、岡崎~多治見間、瀬戸記念橋~高蔵寺間で全国初の省営バスの運行が開始された。省営バスは、鉄道省がバス路線として計画したもので、瀬戸記念橋は省営バス発祥の地とされている。省営バスはその後国鉄バス、JR東海バスへと変遷し、この路線を走った「第1号車」は国産車で、名古屋市の「リニア・鉄道館」に現存する最古のバスとして保管され、展示されている。

アクセス
電車  尾張瀬戸駅より約5分
車    東海環状自動車道 せと赤津ICを降りて瀬戸方面へ。
     東名高速道路 名古屋IC・長久手I.C.」を降りて瀬戸方面へ。 グリーンロード「愛・地球博記念公園」、または「八草I.C.」まで行き、 左折(北)し、瀬戸市街地へ。
駐車場 有(1時間無料、以後60分ごとに100円)
愛知県瀬戸市蔵所町1-1
0561-97-1190

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