陶祖公園
瀬戸川右岸の小高い丘陵尾根上に、陶祖藤四郎を顕彰して慶応3(1867)年に陶製の六角陶碑(陶祖碑)は建てられた。その六角陶碑周辺は、明治43(1910)年に陶祖700年祭を機に「瀬戸公園」として整備され、昭和26(1951)年に北側野球場グラウンドなども含めた陶祖公園として整備され都市計画決定されている。 陶祖碑の正面下段には一対の燈籠が明治5年(1872)に寄進されている。燈籠は石造りが普通であるが、陶器で製作したところが瀬戸らしく、基壇はタナイタやツクを用いた窯垣となっている。公園のシンボル、陶祖碑を保存するため昭和44年(1969)地元篤志家の寄付で、鉄筋2階建の六角堂を建設して中に陶祖碑を納めている。燈籠左手の斜面には、陶祖碑建設に尽力し山陶屋と号した加藤清助景登を顕彰する陶碑が建てられている。園内の山腹には、明治初期に加藤景登らが名古屋幅下から移築した茅葺屋根の茶室が建っており、その名である「竹露庵」は明治19年(1886)に有栖川宮殿下をお迎えしたときに名付けられた。 公園内の竹露庵の周辺には室町時代古瀬戸様式、戦国時代大窯様式を焼成した窯跡(夕日窯跡)が確認され、六角藤棚の周辺には江戸時代後期の連房式登窯(夕日4号窯跡)等が遺存しており、各時代の窯跡が所在することでも注目される。
アクセス
電車 名鉄瀬戸線 尾張瀬戸駅から徒歩10分
バス 名鉄バス品野・上品野方面、陶祖公園から徒歩1分
車 東海環状自動車道 瀬戸赤津ICを下りて、国道248号線をまっすぐ進み瀬戸川を右折。500mのち左折し現地へ。
駐車場 有(40台)
愛知県瀬戸市須原町